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​カンナ

こんなに遠くまで来てしまった

キミはボクをいつの日にか忘れるのだろう

嵐が通り過ぎまた新しく生まれ変わった

この街に吹く海風

折れ曲がった傘が転がっている

​ボクはずぶ濡れのまま立ち尽くして

雨に打たれた全てが光を放つ

穏やかに広がる海を傷む胸を押さえる

受け継がれた命、ボクらは繋げ繋げ繋いでく

例え溺れてもその命の花、咲き誇れ

両手を広げて深く息をする

見上げたのはどこまでも続く蒼い空

絡みつく長い髪を束ねて

重くなったずぶ濡れのスカート

夏は何処へ?ボクはまだどちらにも

​行けぬままキミは何処へ?

失われた命ボクらは永久に永久に紡いでく

例え傷ついてもそう力強く咲き誇れ

受け継がれた命、ボクらは繋げ繋げ繋いでく

例え溺れてもその命の花、咲き誇れ

明日へ 明日へ 流留る赤

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